本日の1枚
2年半ほど前に出たアルバムなんですが、図書館の品揃えを見てなんか久々に聴きたくなったので。
高橋幸宏 / Blue Moon Blue (CD)
- アーティスト: 高橋幸宏,スティーヴ・ジャンセン,Albrecht Kunze,マーク・ビアンキ,ブライアン・イーノ,Kyoko Amatatsu
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/03/15
- メディア: CD
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幸宏氏が2006年にリリースした、約7年ぶりのソロ・アルバム。
スケッチ・ショウ的なエレクトロニカ・サウンドを基調とした「うたもの」な内容です。
細野晴臣にスティーヴ・ジャンセンに加え、Her Space Holiday の人や MARZ の人などが参加しています。そのメンバーからも察せられるとおり、モロに生音エレクトロニカ・ポップな楽曲が続きます。
スケッチ・ショウでこのへんの音楽に目覚めたのでしょうか。もはやフォークトロニカな音楽のブームが去ってしまった後に、あえて取り組んでいく姿勢になんかとても好感を持ってしまいます。
練り上げて作成したトラックに後からヴォーカルを乗せていったような雰囲気で、なんとなく「音楽殺人」的なフィーリングを感じました。
攻撃的ではないですが、
ストイックだけど豊潤なリズムはさすがに素敵ですね。ミニマル・ミュージックは心地良くなくっちゃ。
所謂ポップ・ミュージックとは地平が違うでしょうが、でも気の抜けた心地良いポップさは抜群なのです。
オープニングの『Something New』で方向性ははっきり。穏やかな電子音を中心としたミニマルなトラックに、幸宏氏の歌声が心地良く乗っかっています。ちょいとエキゾなアレンジもまた好し。
タイトル曲の『Blue Moon Blue』は、グリッチ・ノイズすら柔らかに聴こえる浮遊感いっぱいのトラックに、これまた浮遊感たっぷりの歌声がフワフワと。
イーノのカヴァー『Lay My Love』では、波のように寄せては引いていく歌声が穏やかにグルーヴィ。この曲のウネウネした浮遊感はまた格別です。
『Where Are You Heading To?』とか聴いてると、モロにちょっと前のMORR的で、、、いや、これでいいんです!
『Blue Moon Blue』