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 Michel Fugain Et Le Big Bazar / Fais Comme L'oiseau (CD)

Fais Comme L'oiseau

Fais Comme L'oiseau

 
 現在も活躍しているフランスのSSW、ミシェル・フーガンが1972年にリリースしたアルバム。
 若手ミュージシャンたちを集めた音楽集団「Le Big Bazar」を率いた、フレンチ・ソウル〜ソフト・ロッキンな楽曲はどれも素敵。
 多勢の男女コーラス(子供コーラスもあり!)、やたらと勢いのあるリズムにカッコいいホーンやグルーヴィなエレピとか、ツボを突きまくりです。
 バカがつくほどイキのいいハッピーな勢い、カッコいいんだけどなんかちょっと間抜け感もあったり、歌謡曲テイストな感もあったり。このへんのごちゃ混ぜな感覚は、影響を受けていたであろう同時代の米国ポップスよりも、むしろ日本の「ステージ101」に近い気がしますね。
 
 オープニング『Attention Mesdames Et Messieurs』の導入部の叫びからガツーンとやられます。「ワンゲッゲッゲッ〜」てバカっぽい声に続いてメロウ・ファンキーな音楽がドーンと押し寄せる、このバカ&カッコ良さがたまんないですね。音楽として素晴らしいだけでなく、エンターテイメント性の高さがまた素晴らしい。
 『Fais Comme Loiseau』はアントニオ・カルロス&ジョカフィの名曲『Voce Absou』のカヴァー、そして『Une Belle Histoire』はサーカスの名曲『ミスター・サマータイム』の原曲なんですって。
 一番のお気に入りはソフト・ロッキンなフォーキー・ソウル『L'arche De Noe』。柔らかなアレンジの曲調を支えるファンキーなベースやホーンによる穏やかなグルーヴ感がとても素敵。親しみやすいメロディもいいし、何より子供コーラスが最高!
 
 
 『Attention Mesdames Et Messieurs』
 
 
 『Fais Comme Loiseau』
 
 
 『Une Belle Histoire』
 
 
 『L'arche De Noe』