本日の1枚

 Aira Mitsuki / COPY (CD)

COPY

COPY

 
 ついに初のアルバムをリリース。
 以前にシングル『チャイナ・ディスコティカ』を聴いたときに、パフュームと比較してどうこうとか書いてたんですけど、キュートな乙女系テクノ・ポップなだけじゃない面が強調されたアルバムでした。
 タワレコとかでは「テクノポップ・アイコン」なんて謳い文句が掲げられているこの人、そんなキャッチコピーから想像できた範囲を超えた凶悪にハードコアなテクノ・サウンドもあって軽い驚きを感じました。ま、パフュームのアルバムでも売れても一般向けに迎合しないって感がありましたし、こういうアルバム作りができるのもやはりパフュームの功績なんでしょうけど。
 
 capsule系のハードにテクノ・ポップな『GALAXY BOY』でスタート。シングル・カットされていた『チャイナ・ディスコティカ』、『カラフル・トーキョーサウンズ NO.9』が続きます。この2曲はとってもキュートなピコピコ・ハウスで、ありがちなようで秀逸な何かを感じさせます。
 それに続く『Darling Wondering Starring』はダウンテンポな同路線ながら、歌謡シティ・ポップ風味のアレンジが素晴らしい。
 ブリープ・ハウスな『HEART LINE ALIVE』は、単調に歌わせることで最も彼女の声質を活かした曲のように思えます。
 メランコリックなメロディとウネウネしたアレンジが素敵な『ハイバッシュ』を聴くと、地味めだけど細かいとこまでよく作り込んでることがうかがえます。
 凶悪な電子音が響く『Beep Count Fantastic』、高速ドラムンでデジタル・ハードコアな『イエロー・スーパーカー』の後は、穏やかにラストの『Happiness land』。このラスト曲がまた、ありふれたようでよく作り込まれたテクノ・ポップ歌謡で、耳から入るイメージ以上に質の高いアルバムであることが伝わってきました。
 
 ボートラ1曲目はコーネリアス『STAR FRUITS SURF RIDER』のカヴァー。80'sエレ・ポップなアレンジにキュンときました。
 続く『Rock'n Roll Is Dead』はレニークラヴィッツのカヴァー。どういう趣旨の選曲?
 
 
 『GALAXY BOY』