本日の1本 ブレイン・ダメージ

 ブレイン・ダメージ

ブレインダメージ [DVD]

ブレインダメージ [DVD]

 
 脳みそ喰い生物エルマーに寄生された青年ブライアン。エルマーから与えられる麻薬的効果の「液」に溺れていくブライアンは、エルマーのために犠牲者を、、、というストーリーです。
 
 監督はカルトホラー名作「バスケットケース」のフランク・ヘネンロッター。
 これは「バスケットケース」の5年後に封切られた作品なんですが、狂いまくってるストーリー展開と低予算ながらグログロな映像は健在(?)です。
 
 何が凄いって、謎の生物エルマーと青年ブライアンの依存関係という設定でしょうね。「バスケットケース」でのシャム双生児に何か通ずるものも感じます。単なる寄生クリーチャーでなく、相手をジャンキー化させて意のままに操ろうとするところが面白い。
 
 そしてこの「液」でのトリップ・シーンが強烈。ジャーマン・ロック系の電子ノイズを背景に、光の渦に覆われていく。うーむ、素晴らしい幻覚効果だ。
 
 「液」の禁断症状に襲われ、耳から脳味噌がズルズルと引っ張り出す悪夢を見るブライアン。背筋がゾクっとなる気持ち悪さです。なんて悪趣味!
 
 銃で撃ちぬいた頭にポッカリ穴があき、そこから輝かしい光があふれるラストシーンは、ある意味感動的で、宗教的でもあります。LSDとかによる宗教体験って、こんな感じ?じゃないよね。