本日の1枚 Ariel

 Ariel / Ariel (CD)

エリアル+7

エリアル+7

 
 デンマーク産のブラジリアン・フュージョンなバンド。
 1980年のリリースのファースト・アルバムに、ボートラ7曲を追加した再発盤です。
 
 グルーヴィなブラジリアン・ジャズが中心なんですけど、重苦しさが全然なくて、ちょっとライトなアレンジがすぐに耳に馴染んできます。
 特に、演奏の要となっているホーンの音色がとても優しげで心地よい。
 ちょっとお酒でも、、、てときに聴きたい音楽ですね。
 
 オープニングの『The Girl With Three Faces』は、モンドな雰囲気のフニャフニャした電子音でスタート。しかしながら楽曲自体はスムース&グルーヴィなブラジリアン・ジャズ。柔らかなファンキーさと控えめなキラメキが素晴らしいのです。
 『Black Wing』は、しなやかな女性ヴォーカルをフィーチャーした爽やかブリージンなブラジリアン・フュージョン。スルメ的なカッコ良さ。
 『From Dask Towards Dawn』は、息切れしそうなホーンが印象的なスピード感あふれるサンバ・フュージョン
 『When I Close My Eyes』は、2曲目と同じ女性ヴォーカルなんですが、こちらは語尾の発音のセクシーさが素敵な歌声。楽曲自体もムーディなメロウさで。
 『7:47 To rio』は、リズムの間の取り方とかのアレンジも絶妙な、高速系サンバ・フュージョン。ファースト部分では一番のお気に入りなんです。
 
 ボーナス・トラックの9曲目以降は、セカンド・アルバムの英詞ヴァージョンを収録。
 インスト中心のファーストとは異なり、全編に女性ヴォーカルをフィーチャーしています。
 楽曲はシンセの音色が存在感を増し、ちょっと軽く、ポップになっている印象です。
 ブラジリアン・テイストは薄くなってますが、洗練されたヨーロピアン・フュージョンらしさがそれはそれでまた素敵です。
 というか、女性ヴォーカルものフュージョンが好きなんで、ボートラのほうに惹かれてるんですけど。
 特にお気に入りは、スリリングな演奏に伸びやかな歌声の絡む『Jacuma Blue』でした。