本日の1本 パキスタン・ゾンビ
パキスタン・ゾンビ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: DVD
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ロックコンサートに車で向かう若者たちが迷い込んだのは、ウイルスにより人々がゾンビと化した村だった。なんとか脱出した彼らがたどり着いた家には、人肉を包丁で切り刻む殺人鬼が、、、というストーリーです。
タイトルどおり、パキスタンで制作されたホラー映画です。
前半はゾンビもの、後半は殺人鬼スプラッタものと、大きく2要素がぶちこまれた作品です。
当然まぁ内容もクソもないんですけど、これが結構楽しめるんですよ。
なんでもホラー・マニアのパキスタンの金持ちな人が制作したらしく、マニアのホラー映画への想いがこもってるんですね。
そして内容よりも何よりも、舞台がパキスタンってことから生じるモンドな感性がもうたまんないんです。
だいたい、パキスタンでゾンビってだけでグッときちゃいますよね。
それほど予算のかけられていない映像はまぁショボかったりしますが、それを十分に補える「見せ方」が練られています。
このへんも、ホラー・マニアならではのこだわりが伝わってきますね。
まず前半のゾンビですが、そんなにグロなシーンがないにも関わらず、すっごく気色悪いんです。
皮膚がズルむけてたり、細かいところに気を配っておられます。
小人のゾンビ。たまんないでしょ。
後半は全く「悪魔のいけにえ」な展開。たどり着いた家の中には吊り下げられた死体とゴロゴロ転がってる切り刻まれた肉片。
殺人鬼はブルカで全身を覆った巨体女で、なんと、トゲトゲの鉄球を振り回して追いかけてくるんですよ。
鉄球にもう胸キュン!
でも、そんなモノを振り回しているのを観ても、可笑しさよりもちゃんと恐怖を感じてしまうのです。ちゃんとホラーとして成立しているのです。
スプラッタホラーの魅力を無理やりモンドな袋に詰め込んだ、非常に素敵な作品でした。
まだまだゾンビ映画の森は深いぞ!