本日の１枚 Autosalvage

　Autosalvage / Autosalvage (LP)

Autosalvage

　
　ニュー・ヨークのサイケ・グループ。1969年リリースの唯一のアルバム。
　メンバーの Skip Boone って人は、Lovin Spoonfulの Steve Boone の兄弟らしい。
　割りとカラフルにポップ・サイケなサウンドで、正直まぁそんなに名盤とは思わないんですけど、随所に漂うヘンテコ感、へなちょこ感が好みではあります。
　
　珍妙なエフェクトが施されてあったり、珍妙なSE音が挿入されていたりするんですけど、そんなアレンジがなんだか可愛らしいのです。
　前衛的であろうとすることが子供っぽくなってしまってるようで、なんだかキュートな印象。
　狙ってるのか単に下手なのか分かりませんが、予測不可能なリズムの展開もまた好し。
　
　女性のナレーションでスタートする『Auto Salvage』は、疾走感いっぱいのジャケジャカなガレージ・ソング。
　グネグネに無理やりハッピーなノリがなんだかサッパっぽい『Burglar Song』、かき鳴らされるファズ・ギターに美しいコーラスが素敵な『Rampant Generalities』、へなちょこな笛の音色がストレンジ感いっぱいの『Ancestral Wants』なんかがお気に入りです。