本日の1枚 Lucinda Sieger

 Lucinda Sieger / Sunset Red (12")

SUNSET RED

SUNSET RED

 
 1987年にリリースされたジャジーネオアコの名作。僕が持ってるのは2001年に大阪の EM records から再発された12"シングルです。3曲入り。
 ボッサ風味のアコースティック・ポップな楽曲はE.B.T.G.を思い起こさせるんですけど、木漏れ日系のポップさがほんのりと暖かで、また、洒落たアレンジは当時のIsabella Antenaっぽくもあります。
 決して上手くはない歌声なんですけど、そんな楽曲にピッタリとはまっています。
 
 『Sunset Red』は、まずヴァイオリンの美しい音色が印象的な透明感あふれるボッサ・ポップ。そんな演奏にこれまた清々しいスキャットが綺麗に浮かんでいきます。なんとなく「フェミニーナ」の頃のジョイスと被ってしまう清涼感です。また、耳にすっと馴染むメロディも素敵だし、後半でガラリと変わる転調部分にもグッときました。
 『What Do You Want To Be』は、スパニッシュな味わいのサンバ・ポップ。ちょいとずれたアレンジ・センスがモンド・ミュージック的に良味。うーんとジャジーな『Glasgow Airport』もまたいい味出してます。
 
 
 Lucinda Sieger / Sunset Red