本日の1枚 The Jimmy Vann Band

 The Jimmy Vann Band / The Upper Left Hand Comer Of The Sky (CD)

ジ・アッパー・レフト・ハンド・コーナー・オブ・ザ・スカイ

ジ・アッパー・レフト・ハンド・コーナー・オブ・ザ・スカイ

 
 カナダのソフト・ロッキンなグループ。1971年にリリースされた唯一のアルバム。
 柔らかな男女ヴォーカルを中心として、60'sポップスな洒落たアレンジ、あるいはシンプルめな70's風のアレンジなど、なかなか洗練された音作りが光っています。特にじんわりとジェントルなジャジーさが好し。
 
 正直なところ、タイトル曲『The Upper Left Hand Comer Of The Sky』以外にコレだ!て曲はないんですけど、どの曲も平均点はクリアしているようなアルバムです。
 男女ヴォーカルが素敵なんですが、合間に小粋なインスト曲が挟まっていて、そのへんの感性もまた好し。
 
 さてそのオープニングのタイトル曲は、おそらくこの盤の目玉曲。ボッサなリズムにソフトで甘いアレンジ、穏やかな男女ヴォーカルの掛け合いが心地良すぎる名曲。レコ屋の評ではフィフス・ディメンションやなんかを引き合いに出して語られてますが、日本のソフトロック歌謡な雰囲気を感じました。ヒデとロザンナとかの。
 柔らかな歌声と対照的なオルガンの音色が面白いグルーヴィ・ロックな『I'm Just Me』、ちょいとファンキーなリズムでカヴァーしたジョニ・ミッチェル『Both Sides Now(青春の光と影)』なんかも素敵なところ。