本日の1枚 竹村延和

 竹村延和 / ANIMATE e.p. (12")
 
 
 同名アルバムからのシングルカット。2002年のリリース。
 当時のエレクトロニカ・ポップに分類されそうなサウンドではありますが、曲自体の作りは非常にストイックです。でも、ポップな側面を持ち合わせていて、僕はそこに惹かれます。
 竹村延和の作品は、あんまりストイックなやつとか実験的なやつとかは苦手なんですけどね。
 
 『animal show』は、穏やかエレクトロニカサウンドに、スピーチシンセなロボ声ヴォーカルが訥々と歌を綴る。メロディも無きに等しいのに、うたごころを感じるから不思議。きめ細やかなブツ切れ感がスムースで心地良い。
 その他、決してうるさい音ではないのに凶暴さを感じる『armadillo』、軽やかな音色でドローン系な『owlet』、無機質なリピートに永遠性を感じる『a centipede』の4曲入り。