本日の1枚 Seals & Crofts

 Seals & Crofts / Summer Breeze (CD)

Summer Breeze

Summer Breeze

 
 米国はカリフォルニアのアコースティック・デュオ。1972年リリースのアルバム。
 ハワイアン・ミュージックの影響が色濃く、タイトルどおりブリージンな音楽ではあるものの、例えばマンドリンの音色など、哀愁感たっぷりの民族的な色彩がまた濃いアルバムでもあります。
 また、アコギやマンドリンの美しい音色を中心にしたシンプルな構成ながら、どこかグルーヴィさも湛えています。タイトル曲『Summer Breeze』は、アイズレー・ブラザースのカヴァーでも有名ですよね。
 2人のハーモニーも素晴らしく、爽やかなようで絡み付いてくるような歌声はなかなかクセになります。
 
 オープニングの『Hummingbird』は、美しくフォーキーな楽曲がオリエンタル・サイケに変化していく色彩感が素敵で、アルバムでは一番のお気に入り曲です。
 リズムやメロディ・ラインが目まぐるしく変わるのに気付かないくらいスムースな『Funny Little Man』や『Boy Down The Road』、ジャズ・ロック風なテイストの『Say』、フォーキー・ソウル風なテイストの『Euphrates』、リズムも歌声もファンキーな『Yellow Dirt』など、意外に多彩なアルバムでもあります。
 まぁ目玉はやっぱ『Summer Breeze』でしょうか。カラパナ系の爽やかブリージンに穏やかなグルーヴィさが心地良い逸品です。
 
 
 Hummingbird