本日の１枚 岡崎葉

　岡崎葉 / Damage (CD)

DAMAGE

　
　モデルや女優としても活動してた人らしい。1995年にリリースしたアルバム。
　けだるいウィスパー・ヴォイスが素敵で、そっち方面では少々話題になっておりました。ジャケも素敵ですしね。
　
　収録曲の半分以上はフィルムスの岩崎工が手掛け、基本はちょいとフレンチ・テイストであるものの、無国籍風で多様なアルバムに仕上げています。
　といっても、なんか野暮ったく場末感も漂う、いかにも売れない歌謡アルバムな印象なんですね。普通のアイドル歌謡から１歩踏み出して、こけてしまったみたいな。でも、それはそれでまた好い味わいもあります
　
　囁き声も素敵な歌謡ハウス『私が欲しいなら』、レゲエなリズムにウィスパー・ヴォイスが幾層にも重ねられる『夜の瞳』、情熱的なラテン歌謡『突然、炎のごとく』、変則的なジャマイカン・リズムが美しくグルーヴィな『子猫と宝石と…』などなど、とりあえず曲名はどれも素晴らしい。
　お気に入りはちょっとヴァネッサ・パラディ風な『あの頃リセエンヌ』かな。あと１歩で、という渇望感をかきたてるところはある意味で凄いか。