本日の1本 ゾンビ・ストリッパーズ

 ゾンビ・ストリッパーズ

 
 ブッシュ政権が続く米国、世界各地で戦争も続いている。慢性的な兵力不足を解消するため、死者を甦らせるウイルスを開発する。しかし、研究所内でゾンビが大量発生、感染者の1人がストリップ劇場に逃げ込む。そこで人気ストリッパーがゾンビ化してしまい、、、というストーリーです。
 
 ゾンビでストリッパー、その設定だけでもうOKなんですけど、期待を大きく上回る傑作でした。人体破壊などのゴア・シーンも満載だし、きれいなお姉さんの裸も目白押しです。
 映像だけでなく、ストーリーも実に素晴らしい。
 この作品では、ゾンビ化した後も人間の意思を持ち続けます。というか、死の経験によって悟りのようなものを得るのです。
 
 死によって初めて「虚無」を理解したと語る、ニーチェを愛読するストリッパー
 
 ゾンビ・ストリッパー達はダンスに集中し、とにかく踊り狂う。その姿に観客たちは酔い痴れ、場末のストリップ・クラブは大繁盛。
  
 見事なダンスを披露するゾンビ・ストリッパーと見惚れる観客
 
 でもやっぱゾンビなんで、観客を食べちゃったりします。
 
 
 ストリップ小屋でのストーリー展開は、2人の人気ストリッパーの争い、欲深いオーナーなどが絡み合って、人間ドラマとしても普通に面白いし。
 ラスト近くの2人のゾンビ・ストリッパーの格闘がある意味で最大のヤマ場。股間からビリヤードの球を発射して攻撃したり、手足を引きちぎったり。(米国のストリップでも花電車的なものがあるのでしょうか・・・)
  
 
 乳もいっぱい、凄惨なグロ映像もいっぱい、お話も面白いし。繰り返しますが、とっても素敵な作品でした。B級ホラー・ファン以外には単なる酷い作品に観えるかもしれませんが・・・。