本日の1枚 Elizabeth Mitchell

 Elizabeth Mitchell / You Are My Little Bird (CD)

You  Are  My  Lit

You Are My Lit

 
 米国NYのインディ・ポップ・バンド、アイダのヴォーカルである エリザベス・ミッチェルのソロ・アルバム。
 子供ものシリーズの第3弾となる作品で、過去2作と同様に、夫のダニエル・リトルトンと子供2人と作り上げたアルバムで、どの曲もとにかく可愛らしい。
 ちなみに、ジョン・セバスチャンがハーモニカで参加しています。
 
 本作のリリースは、スミソニアン・フォークウェイズから。アコギやバンジョーのみの演奏とキュートな歌声で構成されたシンプルにフォーキーな楽曲に磨きがかかっています。
 木漏れ日フォーキーなアレンジで、シンプルでありながら優しい雰囲気に包まれています。1音1音が、1声1声が柔らかに響きます。それでいて。子供っぽい「やんちゃ」なセンスも感じたり。
 
 カヴァーが多いんですけど、とりあげるのはボブ・マーレーニール・ヤングなどの名曲が中心で、お馴染みのメロディがこんなに可愛く、て微笑ましく聴き込んでしまいます。
 単純なようで奥の深い曲ばかり。ただ単に子供に歌わせたりしてる子供ものとは一線を画している、非常に質の高いアルバムですよ。まぁ地味ですけどね。
 
 ハンドクラップと穏やかな男女ヴォーカル、キュートな子供コーラスだけで構成された冒頭の『Little Liza Jane』からもう胸キュンです。
 『ぞうさん』を日本語で歌ったり、童謡カヴァーもまた好いですね。特に『Little Bird, Little Bird』での子供コーラスの可愛らしさは筆舌に尽くしがたい。このアルバムでは一番好きかな。
 
 シンプルなレゲエのリズムに子供の歌声も映えるボブ・マーレーの『Three Little Birds』、儚い演奏と歌声が心に染みるニール・ヤングの『Little Wing』、穏やかにトラディッショナルなヴァシュティ・バニヤン『Lily Pond』など、カヴァーもまた良曲ばかり。
 カヴァーで特にお気に入りは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『What Goes On』。この曲だけアコギではなくエレキなんですけど、元曲のアシッドな雰囲気はそのままに、可憐な歌声も微サイケに響いてきます。子供コーラスで「トゥ、トゥ、トゥ〜」とか歌われたりしたらもう!
 
 
 Little Bird, Little Bird