黒い白あるいは白い黒

 先週くらいから「ニッポンの思想」を読んでいます。

ニッポンの思想 (講談社現代新書)

ニッポンの思想 (講談社現代新書)

 
 1980年代以降の日本の思想の流れをわかりやすくまとめた本で、80年代終りに学生時代を迎え、そのままリアルタイムで経験してきた僕にとっては、非常に興味深い内容であります。
 納得したり納得いかなかったり、初めて気付かされた点も多い。
 そんなのを楽しんでるんですけど、ところがそれ故に、引っかかるところが多くてなかなか読み進めることができません。
 今日は福田和也について書かれたとこに出てくる以下の言葉が納得できずに前に進めなくなっています。

 「絶対的な相対性」あるいは「相対的な絶対性」

 どうにも受け入れがたい言葉です。著者にとって「絶対」とは?
 まぁ語の響きはいいんですけどね。