本日の1本 実録・リアル食人族
実録・リアル食人族
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2009/07/24
- メディア: DVD
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ニューギニア島で行方不明になったロックフェラー財閥の御曹司を探して一攫千金を目論む2組のカップル。軽い気持ちでジャングルの奥地に足を踏み入れた彼らを待ってたものは、、、というストーリーです。
監督・脚本は「パニッシャー」のジョナサン・ヘンズリー、製作は「ターミネーター」シリーズのゲイル・アン・ハード。てことが信じられないくらいの駄作です。
まず映像がダメ。
ドキュメンタリー・タッチでハンディ・カメラに記録したもの、てすっかり古びた手法はさておき、映像に全く臨場感が無いんです。退屈な前半部はさておき、いよいよ食人族が登場するようになっても、カメラに全然動きがない。例えば逃げるときなんかだと、映像がぶれたり的外れなとこを撮ったりとかするはずじゃないですか。
淡々と普通に真正面から写すハンディ・カメラ。それじゃ「リアル」感が出るわけないでしょ。
それにストーリー展開もダメ。
1時間近くも延々と2カップルのイザコザを見せた挙句に、ラストに向けてそれが何の布石にもなっていない。ただ単に退屈な時間を過ごさせられます。
だいたい、こんなC級ホラー作品で2カップルが旅するんだったら、エロなシーンを随所にはめるべきでしょ、普通。カップルの絡みも無けりゃ、川で水浴びする場面も無い。意味なくエロな映像を入れとかなきゃダメでしょうが!
そして何より、食人族な作品なのに、スプラッタなシーンが全く無いのです。
わらわらと現れる多人数の食人族に襲われる恐怖感と、肉や内臓を引きちぎり喰らいつく生理的嫌悪感。それが無ければ、決して「食人族」ではありえない。
そもそも「食人」な場面すら無いですしね。
唯一のグロ・シーンはコレ。「串刺し」なことだけでも評価すべきか。