本日の1枚 Aira Mitsuki
Aira Mitsuki / PLASTIC (CD)
- アーティスト: Aira Mitsuki,□□□,shigeo,AYUSE KOZUE,Terukado
- 出版社/メーカー: D-topia Entertainment
- 発売日: 2009/07/22
- メディア: CD
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先々月にリリースされたセカンド・アルバム。口口口なんかが参加。
エレクトロ・ポップでやれることをすべて詰め込んだようなアルバムです。オートチューン越しのキュートな歌声とか、取っつきやすいメロディとか、バキバキのエレクトロ・サウンドとか、どの曲も細かいところまでの作りこみを感じますし、どの曲も質が高い。
歌謡テクノ・ポップの『ロボットハニー』や『ニーハイガール』はメロディも電子音もキャッチーで素敵だし、AYUSE KOZUEをフィーチャーした『Summeeeeeeee set』は2人のハーモニーがとってもキュートで好いし、デジタル・ロック系な『BAD trip』や『CHANGE MY WILL』もやりすぎなくらいの音圧が悪くないし。
ただ、どの曲も合格点なんですけど、正直なところ何かこう心に引っかからない感が否めないですね。パフュームやMEGの新譜と比べたら。
例えばテクノ・ポップ系の曲だと、基本はひと昔前の中田サウンドな音ですが、こうあって欲しかったというリスナーの希望に沿ったような作りの曲なんです。その「希望どおり」なところが逆にマイナスなのかなぁ。
バラードの『distant STARS』なんかは、YUKIがこんなことをしてみたら、みたいな曲に聴こえますね。
どこかで聴いたような聴いたことのない素敵な曲。
それはそれでいいんだけど、どうも「狙ってる」感がつきまといすぎてるように思えます。バキバキなエレクトロ音もあくまでも想定範囲内で、それでいてちょっと無理してコアすぎるとこもありますし。
ま、でも良質なアルバムではありますよ。車の中でずっと流しときたい。
ちなみに一番のお気に入りは、無理矢理に昭和ラテン歌謡な要素を持ち込んだ(口口口の)『夏飴』。中途半端なセニョール・ココナッツみたいな間抜け感がいいなぁ。カッコ良くないので、あんまり人気なさそうな曲ですが。
ロボットハニー