本日の1枚 The Golden Gate
The Golden Gate / Year One (CD)
- アーティスト: Golden Gate
- 出版社/メーカー: Now Sounds
- 発売日: 2009/08/11
- メディア: CD
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「バブルガム系ソフト・ロック幻の名盤」なんて、よくある謳い文句についついつられて購入した再発盤。騙されるつもりで買いましたが、いや、なかなかの名盤です。
ホイットロウ&カール・プロダクションのリード・ホイットロウとビリー・カールによるグループで、1969年にリリースされこの盤が唯一のアルバムとのこと。
フィリー・ソウルのプロデューサーとしてしか知らなかったホイットロウですが、こんなアルバムを制作していたんですね。なるほど繊細でかつソウルフルなアレンジが素敵な曲が多く、細やかな音作りセンスに惹かれるソフロ・ファンにはたまらないアルバムです。
冒頭の『High On A Melody』は、穏やかな耳ざわりを保ちながらも高揚感を盛り立てるホーンのアレンジが素晴らしいですね。そんなに派手な曲ではないものの、アルバムのレベルの高さを予感させます。
イケイケなサンシャイン・ポップ『Monday After Sunday』、イントロの女性の呟き声だけでも胸キュンな『Diane』、揺れ揺れなスウィング感も好い『Ridin' High』、洒落たワルツ風の『Contrary To Mary』とか、一定水準以上の良曲が目白押し。
ソフト・ロック名曲を聴きたいのであれば、ヴォーカルも音使いも甘くドリーミーな『Lucky』が、アレンジ・センスの素晴らしさを堪能するのであれば、微細な変化を美しく繰り返し続ける『In A Colorful Way』がオススメです。