本日の1枚 血のバレンタイン

 血のバレンタイン

血のバレンタイン [DVD]

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 生き埋め事故から救出された炭鉱夫、発狂した彼はバレンタイン・デーを呪うカードを書くとともに殺人事件を起こし、精神病院に収容された。その20年後、鉱山町では事件後の禁を破りバレンタイン・デーのパーティを行おうとしていたが、、、というストーリーです。
 
 1981年に公開されたカナダの作品。
 なんてことのない凡庸なスラッシャー・ホラーなんですけど、特定の音楽ファンにとっては非常に重要な意味を持つ作品であります。
 そう、マイブラのバンド名の語源となった作品なんですね。
 もっともケヴィンはこの映画のことを酷評してましたが。初期メンバーのデイヴ・コンウェイが名付け親だったそうで。
 
 ストーリーはまぁいたって平凡ですが、決して悪くはありません。
 次々と仲間の炭鉱夫やそのガールフレンドたちが殺害されていくだけなんですが、展開はスリリングで結構ドキドキしちゃいますよ。
 実は殺人鬼はこの人だった、というラストなんですけど、であればココでの殺人は無理でしょう的な矛盾はいっぱい。
 でも、あれこれ考える間もないくらいにスピーディに進んでいくので、まぁそれはそれで「あり」かなぁ。
 
 大減点要素は、画面がとにかく暗すぎることと、肝心な場面でズレちゃうカメラ。
 せっかくのバラエティ豊かな殺害方法たちが、何がなんだか分からない映像のせいでインパクトが伝わらない。
 わざとグロいシーンを割愛してるんでしょうけど、人体破壊ファンにはちょっと物足りない映像で終始してしまいます。
 一番ショックな場面は、冒頭すぐのこのシーンかな。
 
 生き埋め事故後、仲間の人肉を喰って生き延びてたようです。
 
 今年の頭に3D映画としてリメイクされたのですが、そちらはまだ観てません。
 この作品でゴア・シーンが満載なら観てみたいかな。