本日の1枚 Weldone Irvine

 Weldone Irvine / Sinbad (CD)

シンバッド(紙ジャケット仕様)

シンバッド(紙ジャケット仕様)

 
 先日、ホルヘ・ダルトのアルバムに際し、キラキラしすごなメロウさはあんまり好きじゃないと書いてたんですが、じゃあどれくらいのメロウさが自分の好みなのかと考えてとりあえず頭に浮かんだのがこの盤。
 ウェルドンが1976年にリリースしたこのアルバム、レア・グルーヴ・ファンも納得のファンキーさを基調にしながらも、巧みにニュー・ソウル的な感覚に満ちていて、その柔らかなメロウさとグルーヴィさのサジ加減が絶妙に思えます。
 ウェルドンの他のアルバムに比べると、そのちょいとソフト&ポップなアレンジが異質なんですけど、グルーヴィな浮遊感の心地良さが素晴らしく、フリー・ソウル・ファンなんかに人気があることもうなずけますね。
 ちなみに、ヴォーカルにドン・ブラックマン、演奏にブレッカー・ブラザーズなどが参加しています。
 
 ちょいとスペイシーなファンキーさの『Sinbad』、スピリチュアルなジャズ・ファンクがマイルドなディスコ・ソングに展開していくスティーヴィーのカヴァー『Don't You Worry 'Bout A Thing』、
 脱力感いっぱいの『What's Goin' On?』カヴァー、微妙にエキゾなアレンジと重いグルーヴが圧し掛かる低速コズミック・ファンク『Music Is The Key』など、メロウ・グルーヴ系の佳曲が目白押しなのですよ。
 
 特にお気に入りは、やはりフリー・ソウル・ファン直撃の『I Love You』。
 メロウ・フローターなグルーヴ感と控えめなキラキラ感、切ないメロディを優しく歌いあげるドン・ブラックマンのヴォーカル。
 パーフェクトと言いたいメロウ・ソウル名曲であります。
 
 
  I Love You
 
 
  Music Is The Key