本日の1枚 アーバンギャルド

 アーバンギャルド / 少女都市計画 (CD)

少女都市計画

少女都市計画

 
 ネットを中心に熱狂的なファンをもつ「トラウマテクノポップ」バンド、
 などという謳い文句からちょっと敬遠していたのですが、実際に聴いてみると、恥ずかしながら好きになりつつあります。
 あざとい歌詞やゴチャゴチャしたキッチュな音づくりが生み出す世界観は、言われているような「ネットの申し子」というよりも、むしろ80〜90年代のサブカルな感性に近い。
 それ故に、最初聴いたときは非常に嫌悪感を抱いたけれど、しばらくすると惹きこまれている自分がいました。いやぁ、こんな恥ずかしい世界観に感応してしまう自分が本当に恥ずかしい。
 大体まぁ、こういうロリ・キュートな歌声も好きなんでねぇ。
 
 高速のピコピコ・ハードコアな『恋をしに行く』でまず唖然とさせられましたが、続く『コンクリートガール』での音の構築センスに参りました。
 コロコロと姿を変えても、どれもキャッチーですんなり馴染んでしまう不思議さ。何となくひと昔前のパフューム的なアレンジと曲展開のように感じたり。
 アルバムでは一番のお気に入り曲なんですが、でもやっぱちょっと歌詞の世界観は恥ずかしいなぁ。
 
 シンプルなテクノ・ポップ・サウンドにキュートな歌声もミニマルに響く『アニメーションソング』も、メロディが耳から離れないクセになる曲なんですけど、これまた歌詞が恥ずかしすぎ。
 イントロですっかり心奪われた『リボン運動』もお気に入りですし、あー、やっぱ恥ずかしいけど何度もリピートしちゃうアルバムなのでした。
 
 
 恋をしに行く
 
 
 コンクリートガール