本日の1枚 ラブ・ウィンクス

 恋のコマンド〜コンプリート・シングルス / ラブ・ウィンクス (CD)

恋のコマンド~コンプリート・シングルス

恋のコマンド~コンプリート・シングルス

 
 キャンディーズ・フォロワーとして登場したC級アイドルグループ、ラブ・ウィンクス(後にラブ・ウィングスと改名)のシングル・コレクションが、Hotwaxのカルト歌謡コレクションからリリースされました。
 既出のコンピ「続・歌謡曲番外地」に収録されていた『恋のコマンド』があまりに名曲だったためにすっごく期待して聴いたんですけど、ちょっと肩透かしだったかな。いや、決して悪くはないんですけどね。
 
 まずはデビュー曲の『アダムとイヴ』は、キャンディーズというよりもピンク・レディ風な軽やかなロックンロール歌謡。爽やかなお色気も好し。
 そのB面だった『熱いジェラシー』では、サビの「あかん」て関西弁に耳を奪われます。
 
 キャンディーズっぽさではダントツの『ジミーディーンみたいなあなた』、いかにも70's歌謡ポップなディスコ感の『フライング・ラブ』、
 コーラスの美しさを活かしたMOR系の『キャッチ・アップ・ザ・サン』(この作品からラブ・ウィングスに改名)、
 グルーヴィ・ロック歌謡な『ハッピー・ジャンピング・ローラー』、洒落たAOR系の『フライ・ライク・ア・バード』などなど、
 どれもなかなか良質な作品なんですけど、やっぱ『恋のコマンド』の強烈なインパクトを受けた後では物足りなく感じてしまいました。
 
 で、『恋のコマンド』。前にも書きましたが、イントロの機関銃音からドキドキもので、合い間に喘ぎ声までも挟みながら浮ついたグルーヴィさを発する、怪作ディスコ曲であります。
 そのB面『乙女のまっさかり』は爽やかなディスコ歌謡で割りといい感じなんだけど、作詞は上沼恵美子かよ!