本日の1枚 Mary Hopkin
Mary Hopkin / Earth Song, Ocean Song (CD)
- アーティスト: Mary Hopkin
- 出版社/メーカー: EMI Import
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: CD
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アップル・レコード初の女性歌手、メアリー・ホプキンが1971年にリリースしたセカンド・アルバム。
ポール・マッカートニーの意向を踏まえたポップなファーストとは大きく路線を変更し、思い切りトラッド・フォークなアルバムに、とわざわざ説明するまでもないでしょうが、英国フォークの名盤であります。
プロデュースはトニー・ヴィスコンティで、ヴァイオリンなどの弦楽器をふんだんに使いながらも、あくまでもシンプルな印象を受けるアルバムに仕上げています。
ほのぼのとしているようで、でもとても「寒い」サウンド。
英国フォークらしい陰影のメランコリックさと、大地に根差した力強さも秘めています。
キュートだけど気品や慈愛の溢れる彼女の歌声との相性も抜群で、消え入るように儚げであったり、包み込むような女性のパワーを感じたり、楽曲によって微妙に異なる魅力を引き出しています。
まぁでもどれもキュートでたまんないんですけど。
温もりフォーキーな演奏に淡く震える歌声が素晴らしい『International』でスタート。
叙情的なメロディを力強く辿る『There's Got To Be More』、リコーダーの音色も儚く愛らしい『Silver Birch』、
じんわり暖かなアレンジが優しく染み入る『Streets Of London』、ヴァイオリンの伸びやかさも好い小品『The Wind』、地味な曲ばっかだけと名曲。
特にお気に入りは、アルバム・タイトルの2曲でした。
『Earth Song』は、「森の奥深く足を踏み入れる」系のアコギと凛とした歌声が素敵で、
『Ocean Song』は、ギターの紡ぎと「はぁー」って歌声のミニマルな反復によるアシッド感が素敵。アルバムのラスト曲なんですけど、終わった後の余韻がまた素晴らしいのです。
International
Earth Song