本日の1枚 Dave Stewart & Barbara Gaskin

 Dave Stewart & Barbara Gaskin / Green And Blue (CD)

グリーン・アンド・ブルー

グリーン・アンド・ブルー

 
 (英国フォーク・バンドの)スパイロジャイラの女性ヴォーカルだったバーバラ・ガスキンと、カンタベリー系の鍵盤奏者デイヴ・スチュワートによるユニット。1991年以来、18年振りとなる新作が昨年リリースされていました。
 まずは冒頭のポップ・プログレ『Jupiter Rising』を聴いて、正直ちょっとガッカリしちゃいました。すいません。
 シンセを中心とした荘厳で美しいアレンジはとてもよくできてるとは思うし、何度聴いても飽きない「スルメ」感もあるんだけど、何かこう胸を打たれるものがない。
 数多のヒーリング系ポップ・プログレと同質に聴こえてしまうのです。ちょっと期待しすぎたのでしょうか。
 
 ただまぁ決して悪くはないのですよ。むしろとても上質なポップ・アルバムです。
 80年代後半のピーター・ガブリエルが志向した音楽に近いかなぁ。その当時はそんなの大好きだったんですけどね。80年代風なバラード『Let Me Sleep Tonight』とか、25年前の自分に聴かせたい。
 もちろん、バーバラ・ガスキンの歌声は今でも(失礼!)素敵なものです。
 『Green & Blue』とか、微細に震える歌声がとても好いですよ。
 
 お気に入りはまぁやっぱビートルズのカヴァー『Good Morning Good Morning』ですね。微妙な捻れを感じる歌声とアレンジが素晴らしい。
 こんなこと書くとファンには怒られそうだけど、やっぱもっとカヴァーやって欲しかったな。