本日の1枚 Tomorrow
Tomorrow / Tomorrow (CD)
- アーティスト: Tomorrow
- 出版社/メーカー: Caroline
- 発売日: 1999/01/13
- メディア: CD
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キース・ウェストやスティーヴ・ハウらが結成していたサイケ・バンド。1968年にリリースされた唯一のアルバム。
必要以上にグネグネとエフェクトをかけたり、シタールやなんかを意味無くフィーチャーしたり、いかにも英国的なサイケさが詰め込まれた盤であります。
おいおい、て言いたくなるアバンギャルドさに比して、結構ポップ・アルバムとして聴けてしまうのは、メロディ・センスがよいからでしょうか。
他名義の音源も含め、再発盤にはボートラがたんまりと収録されていてお得ですよ。
まず冒頭の『My White Bicycle』はグネグネ系サイケ・ソングなんだけど、ヘッドフォンで聴いてると左右をウネウネ動き回る音に酔いそうになります。ヘロヘロな疾走感は好いのだけども、もういいから、て感じもしたり。
ごちゃごちゃコラージュにスティーヴ・ハウのギターが這い回る『Revolution』、世界旅行的な感性が渦巻く『Incredible Journey Of Timothy Chase』、
英国的なキラキラ感が光る『Auntie Mary's Dress Shop』、電子音も配しグニャグニャしカヴァーした『Strawberry Fields Forever』、
小刻みのリズムの跳ねが生むグルーヴ感がやたらカッコいい『Three Jolly Little dwarfs』とか、なかなか血沸き肉踊るタイプのポップなサイケ曲が続きます。
ファースト・アルバムでは、威勢のいい曲や実験的な曲よりも、カラフルなポップ・サイケ『Shy Boy』が好みかなぁ。普通にポップ・ソングとしても聴けるちょいと捻れた感覚が好く、またマジカルな浮遊感が心地良いのです。
アクエリアン・エイジ名義では、ジャングル・ビートにいかがわしい語りもモンドに素敵な『Good Wizzard Meets Wizzard』、
キース・ウェスト名義では、2トーン以降の英国ニュー・ウェーヴ的なセンスを感じる『Kid Was A Killer』がお気に入りでした。
My White Bicycle
Strawberry Fields Forever
Shy Boy