本日の1枚 Sister Sledge

 Sister Sledge / We Are Family (CD)

We Are Family

We Are Family

 
 なんとなく良質なダンス・クラシックを聴きたくなって取り出した1枚。
 1979年にリリースされたサード・アルバム。シックのナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズによるプロデュース。
 円やかで洒落ているけどしっかりファンキーなサウンド、そして声を張り上げても可愛らしい歌声が素敵で、熱唱系、泥臭系が苦手な僕にとってはまさに理想のディスコ・アルバムなのです。
 
 まず冒頭『He's The Greatest Dancer』イントロのギターのカッティングでグッときちゃいます。跳ね方が凄いんですよね、ギターの。全体的に浮遊感のあるアレンジと相俟って、ついつい「踊りたくなる」感が素晴らしい。
 そしてギターのカッティングといえば、やはり『Thinking Of You』でしょう。このイントロだけを延々と繰り返して聴きたくなります。ミドル・テンポにもかかわらずアッパーな衝撃に身体が包まれる逸品。キュートな歌声も好いしね。
 
 変則的なリズムのうねりが凄い『Easier To Love』、ラヴァーズ的な感性の『You're A Friend To Me』、
 シンプルなフレーズの繰り返しがクセになる『One More Time』など良曲が詰まったアルバムですが、
 
 どれか1曲を選ぶなら、まぁやっぱヒット曲の『We Are Family』になっちゃうでしょうね。
 ストリングスなどの洗練されたアレンジ、あくまでもエレガントなコーラスも好いのですが、この曲の魅力はミニマルな「ループ」センスではなかろうか。
 グイグイとファンキーなベースとリズムが単調に繰り返されることによるグルーヴ感はハウス・ミュージック的で、そのうねりに身を浸す快楽がたまらない。
 
 
 We Are Family