本日の1冊 おさがしの本は

おさがしの本は

おさがしの本は

 図書館員が主人公の「探書ミステリー」と紹介されていたので、きっと、客の相談を受けて本を探すうちにその客が抱えている悩み等が解決に向かったりするようなハートウォーミングな物語なんだろう、と想像して読んでしまいました。
 ところがなんと、実際は「地方公務員物語」でした・・・。図書館存続を巡る小役人どもの動きが全体の軸に据えられていて、「探書ミステリー」部分はあくまでも添え物な印象。
 しかも、探す対象となる本はあまりマニアックで、蘊蓄の羅列で答えに辿りつきます。推理による「謎解き」で答えに辿りつく訳ではありません。
 まぁ面白くなかったわけじゃないんですけどね、なんかだまされたような気がね・・・。