本日の1冊 ひなびたごちそう

 島田雅彦料理本である。グルメという意ではなく、食に対する意識の高さに感心する。
 特に、個人的な食の掟を立てるべきである、という主張に賛同。
 感想の代わりに、レヴィ=ストロース神話論理』から一節を紹介しておこう。
 「料理は自然から文化への移行をしめすのみならず、料理により、料理を通して、人間の条件がそのすべての属性を含めて定義されている。」