本日の1枚 Daylight

 Daylight / Daylight (CD)
 
 
 英国の5人組フォーク・ロック・グループ。1971年にリリースされた唯一のアルバム。まず書くべきことは、ジャケを手がけたのがヒプノシスってことかな。
 さて内容のほうは、爽やかさが素敵なフォーク・ロックでなかなかの名盤であります。メロディ・センスも良いし、何よりも気品を湛えたキュートな女性ヴォーカルが素晴らしい。
 
 爽やかなアコギのジャカジャカとコーラスなんかがまずは目立ちますが、でも例えば『How It Feels To Fall』での陰影を刻むアルペジオや、『Troubled Times』での格調高い女性ヴォーカルの在り方などを聴くと、やっぱり英国的だなぁと思い入ります。
 アシッド・フォーキーな曲や、プログレ・テイストな曲もあり。
 
 穏やかフォーキーなアコースティック・サウンドにキュートで気品のある歌声が素敵に響く『Ain't It Right』、
 微妙なサイケ感を滲ませるリズムがカッコ良い『Yes』、木漏れ日フォーキーなアシッド感も心地良い『Hallo』なんかもお気に入りなのですが、
 
 やはりこのアルバムの目玉は1曲目の『Lady Of St.Clare』でありましょう。
 ジャカジャカなアコギも男女ヴォーカルも、そしてフルートの音色も爽やかな楽曲で、リズムや歌声のグルーヴィさからフォーキー・ソウルな味わいもある逸品であります。
 フルートで参加しているのは Lynn Dobson で、清涼感たっぷりのジャジーさを添えています。