本日の1冊 温かな手

温かな手

温かな手

 謎の生命体が探偵役を務める連作短編ミステリ。
 そんな珍妙な設定がすんなり受け入れられてしまう、普通にミステリとして「読める」作品でありました。
 皮肉たっぷりに人間関係を表しながらどこか切なく優しい読後感を残す、まぁそういうタイプのやつでありますが、なんかちょっと斜めから見下ろしたような歪んだ視点がいいですな。