第24回セレクト合戦 勝手にレビュー あつひこさん編
あつひこさんのセレクトは黒い。しかも僕があまり経験したことのない黒さであります。
特に前半のブラス・バンド攻勢は、攻めのリズムばっかりでもう圧倒されっぱなしでした。ホーンと打楽器を中心とした独特のグルーヴ感は味わったことのないカッコ良さであります。
いやぁ、まだまだ世の中には未体験のカッコいい音楽があるんだなぁ、てしみじみと感慨に耽りました。
収録されている曲目は、
01. Kirk Joseph's Backyard Groove / Get Your Shit Straight
02. New Orleans Nightcrawlers / 90.7
03. New Orleans Klezmer All Stars / The Wake Up Call
04. Garage A Trois / A-Frame
05. Stanton Moore / Hunch
06. On the corner with fuzz / Fuzzy ogic
07. Big Sam's Funky Nation / Dozenland
08. 小玉和文 / Quiet Dub
09. Medeski, Martin & Wood / Uninvisible
10. Astor Piazzolla / Tanguedia III.
11. Dumpstaphunk / Stinky
12. Bonerama / Moby Dick
曲目ごとの感想です。
(01) は、ファンキーさと軽やかな疾走感が素敵。このセレクトを象徴しています。
(02) は、僕が好んで聴いているジャズ・ファンク勢とはかなり毛色が違い、なんというかウキウキするようなグルーヴィさを身体に感じます。
(03) は、これはカッコ良いですね!しかもその勢いはどこか庶民的であります。
(04) は、重いけれどウネりまくるセンスはPファンク的に思えました。
(05) は、夢見心地な気持ちよさのグルーヴィさが好いです。
(06) は、ヒップホップ通過後なブレイクビーツ的構成。タイトなリズムがカッコよい。
(07) は、どんどん前に出てくるトロンボーン(?)に押されまくり。
(08) は、緩やかだけどやはりスリリングなレゲエ。
(09) は、ズンズンと下半身に響いてくる低音リズムがとにかくカッコ良い。音処理はちょいとダブ的でもあります。
(10) は、冒頭のトライバルな声の渦に参りました。本編もピリピリした緊張感が凄いですけどね。
(11) は、なんかハードロック・バンドみたいなノリがなんか凄い。
(12) は、小刻みのフレーズを変化させながら繰り返すミニマルな心地良さが好みであります。カッコいいドラム・ソロはなんか映像的でいいですね。
ちなみに手持ちは無し、特にお気に入りは(09)でした。
- アーティスト: Medeski,Martin,Wood
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 2002/03/14
- メディア: CD
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↓あつひこさん本人の解説はこちら
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