本日の1冊

和菓子のアン

和菓子のアン

 和菓子屋を舞台にした日常の謎な短編集。
 デブな女の子を主人公に据えるのは好いが、安楽椅子探偵役となる博打好きな店長、乙女キャラなイケメンの菓子職人など、他のキャラはちょっとやり過ぎか。でもまぁライトなミステリーなんだからこんなぐらいのほうがいいか。
 そして和菓子の蘊蓄を主軸に進むミステリーな展開はなかなか好い。食べ物を美味しそうに描ける小説を読むとそれだけで嬉しくなるのである。