本日の1枚 Marilia Pera

 Marilia Pera / Feiticeira (LP)
 
 
kobbadiva: ブラジル音楽ファンにはお馴染み「Som Livre」レーベルから1975年にリリースされたアルバムです。
kobbanova: で、誰なんだ、マリリア・ペラって。
kd: それが情報が全然なくって・・・
kn: じゃあググってみろよ! ポルトガル語のサイトでもグーグル様が訳してくれるだろうが。
kd: (ブラジルのウィキペディアを見ながら)えっと、どうやらブラジルの女優さんのようですね。もちろん歌手としても活動します。タイトルはポルトガル語で「魔法使い」の意味だとか。
kn: 「奥様は魔女」って訳が出てくるレコ屋サイトもあるな。サントラなのかな。
kd: どうでしょうねぇ。サントラかどうかは分かりませんが、ノヴェラものっぽい作りのアルバムではあります。
kn: おいおい、プロデュースは Guto Graca Mello と Nelson Motta の2人じゃないか! この2人はソフト・ロック系のノヴェラを多々制作してるんだよ。
kd: 確かにマリリアさんも、ソン・リブリからリリースされているノヴェラものに参加してますね。
kn: (ググりながら)おっ、なんかウッフン系のセクシーな唄も歌っているようだな。それを聴いてみたいよ。
kd: この盤では落ち着いた歌声を披露していますが、ちょっぴりセクシーめなものも、、、
kn: 1曲目の『Danca Da Feiticeira』だな。夜の動物園的にソフト・サイケな楽曲に、溜め息混じりのウィスパー・ヴォイスがセクシーでいいなぁ。
kd: 曲ごとにかなり雰囲気が違いますね。『A Cara Do Espelho』はエキゾチックな味わいがありますし、『Sem Essa』は甘く洒落たボッサ・バラードですし。
 私が面白いと思ったのは『O Medo』です。リズムレスでベースと電子音が延々とループする中をアンニュイな歌声が囁きかけてきます。
kn: ジャーマン・ロックだな、どう聴いても。
 俺のお気に入りは、Guto Graca Mello らしくエレピを活かした『Samba Dos Animais』だな。全体的に音数を抑えながら跳ねるエレピを効かせた、軽やかにソフト・サイケ風のサンバ・ポップなんだけど、歌声に動物の鳴きマネが織り込まれてるんだよ。それがまたコケティッシュで好いのだ。