本日の1枚 Devine & Statton

 Devine & Statton / Prince Of Wales (CD)

Prince of Wales (Reis)

Prince of Wales (Reis)

 
kobbadiva: 元ヤング・マーブル・ジャイアンツのアリソン・スタットンが結成したデュオ、ディヴァイン&スタットンが1989年にクレプスキュールからリリースしたアルバムです。
kobbanova: ヤング・マーブル・ジャイアンツよりも、ウィークエンドよりも、まぁとてもシンプルにネオアコしてる音だな。
kd: 優しい音ですね。オープニングの『Under The Weather』から、シンプルにアコギ主体の演奏にアリソン・スタットンの柔らかな歌声がはえますね。
kn: 控えめなアコーディオンによる微妙なノスタルジックさも好いな。薄い音の「寒さ」と歌声の「暖かさ」のバランスが良いのだ。
kd: 続く『Friend Of The Family』は、ファニーにアップテンポな曲ですね。早口の歌声も可愛いです。
kn: でもそのファニーなベースに、ポスト・パンク的な感性を感じたりもするよ。
kd: そして『Bizarre Love Triangle』。ニュー・オーダーをアコギ・ジャカジャカにカヴァーしたこの曲は、間違いなくこのアルバムの目玉でしょう。
kn: 原曲が大好きなんで、単純に嬉しいカヴァーだ。清らかな演奏でも原曲の鬱陶しさを払拭できない感じだな。まぁ目玉なのかもしれないけど、楽曲の質では『Under The Weather』とかのほうが圧倒的に高いと思うぞ。
kd: 『I Wish I Was』はコーラスのアレンジもとても美しい曲ですね。
kn: でもなぁ、なぜか「毒」のようなものも感じるんだよ。
kd: 『Break Up Your Heart』や『Comprehensible』は、跳ねるギターのカッティングもキュートですね。
kn: 清楚なだけでなく、ひとなつっこい愛らしさも好いな。やはりこの歌声は素晴らしいよ。そして、やっぱなんかこう素直に可愛いだけでない「毒」も感じるんだよなぁ。
kd: 2006年に再発されたCDには、ボーナストラックにリミックスなど3曲が追加収録されていてオススメだと思います。
 
 
 Bizarre Love Triangle