本日のひとりごと

 図書館に行くと、娘(5歳)は自分用以外に赤子のために数冊絵本を借り、そして読み聞かせている。
 それを横で見ていて思うことは、非常にマイルドな表現に押さえられているものが多いな、ということであります。
 昔話には酷く残虐な内容のものがあったりするものですが、そこんとこが抜かされて語られている。
 これではいけない。やっぱりきちんと恐怖感を与えることも必要なのではないかと思う。
 今日、子が読んでいたこの本は、きっちり「死」が語られていて好感が持てる。

はじめてめいさく さるかに (はじめてめいさくシリーズ)

はじめてめいさく さるかに (はじめてめいさくシリーズ)

 カニはサルに殺され、そしてサルはカニの子らに復讐されて殺される。
 乳幼児向けの本なので表現が簡潔なゆえに、さらりと流されるように語られる「死」は余計に印象深い。絵本はかくあるべし。