脳内ニューヨーク
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2010/07/21
- メディア: DVD
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神経症と診断された劇作家のケイデンは、何をやってもうまくいかず、愛する妻と娘にも逃げられてしまう。ある日、そんな彼のもとに、マッカーサー・フェロー賞受賞の知らせが届く。莫大な賞金を手にした彼は、自分の人生を再現する作品を制作するために巨大なセットを組み、、、というストーリーです。
TSUTAYAにはコメディのコーナーに置いてありました。そして、何やら楽しげなタイトルとパッケージ。
パッケージには「理想のニューヨークを本物のニューヨークの中にもう一つ作り」「感動に満ちた驚異のライフ・エンタテインメント」などと書いてあります。
なので、てっきりハートウォーミングなコメディなのかと思って借りて見たら、、、あまりにも重く暗い内容に愕然としてしまいました。
前半では徹底的に哀れな男の人生を描き、そして後半では、男の作品と現実の区別が薄れていき、どこまでが妄想なのか曖昧になっていく。
しかしそこで幻想的な世界観が現れることもなく、ただ淡々と曖昧な時間が過ぎてゆく。
このストーリーの起伏の無さこそが、底知れぬ孤独を残酷に描きだします。
前知識と覚悟無しで観るにはちょっと辛い作品でありました。