本日の1冊 少年とアフリカ

 坂本龍一天童荒太の対談。2001年に出版されたもの。
 作家が主題とした虐待される子どもたちの話に端を発する「少年」と、作曲家がふと訪れたアフリカという視点から人類学的な知見を交えて現代日本を相対化してみせる「アフリカ」の2章から成る構成。
 などと書くと良さげだけど、内容はかなり酷い。特に社会批判的な2人の会話には辟易する。
 ワイドショー的な、というかワイドショーで報じられる情報を鵜呑みにすることを前提とし、無根拠に教師などを批判したりしている。
 このステレオタイプな物言いはなんなのか。
 正直、坂本龍一に対して失望感を感じてしまった。読まなきゃよかったよ。