本日の1枚 naomi & goro

 naomi & goro / passagem (CD)

passagem

passagem

 
kobbadiva: 本日のお題は、2009年にリリースされたナオミ&ゴローの8枚目。リオで録音されたこのアルバムには、ピアノに坂本龍一が参加しています。
kobbanova: あんまり坂本龍一的な音は目立ってないね。ジャキス・モレレンバウムのチェロはすごく印象的だけど。
kd: そんなピアノやチェロなどを配し、かなり重厚な音作りのアルバムですね。
kn: 重厚とはちょっと違うかな。この盤を聴いてまず頭に浮かんだのは、アストラッドの「ジルベルト・ウィズ・タレンタイン」だな。重みのあるグルーヴ感が漂ってくるし。
kd: 1曲目の『Days Of May』はそんな雰囲気ですね。微妙な「しっとり」さを感じます。
kn: 哀愁と多幸感の溢れる、いい曲だなぁ。
kd: 続く『Southern Cross 7』は、「パッパー」なスキャットのみのラウンジ系な曲ですね。
kn: イージーな曲ではあるが、やはり重いグルーヴ感もあるよ。
kd: 『Gabriela』は、冒頭のチェロの音色もメランコリックなボッサ。
kn: 適度に軽やかでキュートでサウダージ感も溢れる歌声が素晴らしい。キュートといってもアストラッドよりもエリス的に思えた。エリスの『E Com Esse Que Eu Vou』て曲が大好きなんだけど、それと同じ理由でこの曲が大好きだ!
kd: 意味が分かりませんよ・・・。
kn: 弦楽器の奏でるリズムが小気味良い『Soup Song』なんかは、ちょっと英国フォークな雰囲気もあるな。
kd: ウッドベースの唸る『I See Me Passing By』も好いですね。
kn: うむ、アコギやピアノのメロウさも好いし。ちょいと身をくねらせるリズムも素晴らしい。
kd: ラストでは日本語詞も聴けます。
kn: あとはまぁ、お間抜けな猫イラストのジャケも素敵だ!
 
 
 Days Of May