本日の1枚 笹子重治

 onaka-ippai / 笹子重治 (CD)

onaka-ippai

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kobbadiva: 本日のお題は、ショーロクラブのギタリスト、笹子重治のファースト・ソロ・アルバム。リリースは昨年の8月です。
kobbanova: ソロといっても多数の女性ヴォーカリストが参加していて、しかも割りと多彩なので、なんだかコンピレーション・アルバムみたいだけど。
kd: 参加メンバーも素晴らしいですね。アン・サリー畠山美由紀比屋定篤子EPOSaigenji・・・。これだけで買っちゃいそうですね。
kn: というか、それだけで買ったんだけどな。
kd: ・・・。まずは、アン・サリーさんがヴォーカルの『おなかいっぱい!』でスタート。のどかな雰囲気が好いですね。
kn: 昭和歌謡っぽくもあり、軽快なブラジリアン・ポップっぽくもあり。穏やかにウキウキしてくるね。
kd: 続く『一汁三菜』は畠山美由紀さん。ほとんどアコギのみのシンプルな演奏で、歌声も艶やかで美しいですね。
 そして、比屋定篤子さんの『波のローラー』。軽やかなサンバ・ポップですが、この曲も歌謡曲テイストを感じますね。
kn: でも楽器、演奏は何気に本格派ブラジリアンだよ。小刻みなリズムが刻む爽やかさはリゾート的なんだけど、でもなんか日本の海岸なリゾート感だなぁ。
kd: 同じく比屋定さんの『一緒に帰ろう』は、達郎チルドレンなコーラス・ワークがまた好いですね。
kn: その次のインスト曲『バーデン・パウエルかく語りき』って、タイトルがあまりに素敵すぎる。ギターの音色も素晴らしいし、曲としてもこれが一番のお気に入りだな。
kd: 『カリオカの夜明け』は、EPOさんが流麗なスキャットを披露。
kn: この曲の軽やかクールなグルーヴ感は、ジョイスのアルバム「水と光」な感触だなぁ。
kd: 同じくEPOさんの『自転車』はガラリと雰囲気が変わって、EPOさんのイメージどおりのシティ・ポップな曲調ですね。
kn: ホーンなどのファニーなアレンジが微笑ましくって好いよ。つい足が前に出るようなマーチング・テイストも。
kd: ラストの『エドゥへの手紙』は、EPOさんとSaigenjiさんのデュエットです。
kn: これまた曲名がいいな。お洒落っぽいけどリズムはトライバルでグルーヴィだし、そして掛け合いスキャットも素晴らしい。
kd: 各ヴォーカリストの素敵な歌声を堪能できるアルバムですね。
kn: うむ。けど正直なところ、インストの2曲のほうが心に残ってるよ。次はじっくりとインストばかりを聴きたいもんだ。