本日の1枚 鴨田潤

 鴨田潤 / 一 (CD)

一

 
kobbadiva: 本日のお題は、イルリメの鴨田潤が本名でリリースした歌とギターの弾き語りアルバムです。
kobbanova: というのを聞いて、ジャカジャカとフォーキーな音を想像してたんだけど、実際に聴いたら全然印象が違って驚いたよ。なんかエレクトロニカっぽいなぁ。
kd: そう言われれば生音エレクトロニカ的ですね。
kn: あとはまぁ、音以上にとにかく聞き入っちゃう歌詞が秀逸だよ。どの曲も物語として素晴らしいし。
kd: 冒頭の『Magic Number』から、ぼわーんとした優しい浮遊感のサウンドですね。歌声、ライムもとても優しい。
kn: 『パンピーブギ』は面白いなぁ。歌詞もだけど、音もファニーで。そして、しっかりと「何とかブギ」歌謡な系譜も継いでいるし。
kd: その次の『無理問答』も歌詞が面白いですねぇ。
kn: 「ムリムリ」って語もまたアーシーでいいな。
kd: 面白いだけでなく悲哀も感じられますね。『おんなのおっさん』なんて、タイトルに反して感動的でもあります。
kn: 物語として優れてるよな。アホっぽいんだけど物悲しくもあって。
kd: ラストの『プロテストソング』は16分以上にも及ぶ大作です。
kn: 父親が昔に作ったフォークソングを歌いながら、さらにそれについて語るという構成。こりゃ発想も含めて凄い曲だな。
kd: まさに物語的ですね。
kn: さだまさしみたいな歌い回しで、和フォークへの何気ないリスペクトも感じられる。16分も真剣に聞き入っちゃったよ。
 
 
 無理問答