ここ最近読んだ3冊
「人間臨終図巻1」
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/03
- メディア: 文庫
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年齢別に体系的に網羅される「死」のカタログは、同時に「生」をも描き出している。
だいたい1人2、3ページ程度に、生前のエピソードと臨終の場面がまとめられていて、その簡潔さゆえに逆にその生と死が突き刺さってくるのだ。
ちょうどこの本を読んでいる最中に、レイハラカミさんの死を知った。そうか、ジョン・レノンが死んだのも40歳だったよな。
「世界音痴」
- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/03
- メディア: 単行本
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さて、歌人、穂村弘のエッセイ。
上に書いたようなことを感じている者にとっては、著者の繊細さから生じる脱力なダメダメさが、哀しくユーモラスであり、そして共感する部分も多い。
「狼と香辛料4」
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2007/02/10
- メディア: ペーパーバック
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このシリーズの主軸である商人バトルな白熱感は薄いが、前半部分では呑気で人が好さそうに見えた村人達の差別意識やエゴが後半部分に漏れ出てくるとことか、人間ドラマとしての描き方がなかなかに読ませます。