本日の1枚 Becky Ryan
Becky Ryan / Becky Ryan (CD)
- アーティスト: ベッキー・ライアン
- 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド
- 発売日: 2011/03/23
- メディア: CD
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カリフォルニアの女性SSW、1977年リリースのアルバム。
レーベルは Blossom Records。なんと、フィフティ・フット・ホースのデヴィッド・ブロッサムのレーベルだとか。このアルバムの制作も彼が手掛けています。
内容はまぁアコギの弾き語りが中心なんですけど、全体的にエコーがかかっていて、ぶよーんとした浮遊感に包まれています。
初めて聴いたときは、音悪いなぁ、と思っちゃったほど。
けれど、そのちょいと珍妙な味わいにこそ、フィフティ・フット・ホースと同様な魅力を感じるのですが。
透き通った美しい歌声との相性も妙にいい感じだし。
冒頭の『Pirate』から、とろーんとした、まどろみアシッド・フォーキーな雰囲気が溢れ出します。
『Good-Bye』や『He Breathes The Sea』などからは、モノクロな陰影を感じます。このあたり、あんまりカリフォルニアな気がしないですね。
『Steamin'』の緩い浜辺サウンドはまぁ西海岸風な気がしないでもない。
お気に入りは2曲ありまして、まずは4曲目の『Summer Song』。ファニーなポップさ溢れるサウンドに、でも歌声は「真面目」で、その奇妙な相性が好し。
そして、9曲目の『Song You Gave To Me』。歌のメロディよりも、バックで密やかに響いている音色が素晴らしい。後半の展開も含め、まるでシューゲイザー的な感性であります。