本日の1本 ゾンビ・ハーレム
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2011/08/03
- メディア: DVD
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いや、タイトルからは想定外の良作でした。
性欲のために旅立ちを実行したバカ男たちを待ち受けるのはゾンビ女の群れ。
しかし、バカ男たちはその現実になかなか気づかない。自分が襲われてやっと大慌てする、その間抜けさがなかなかに見事であります。
ゾンビ女たちは単に噛みつくだけじゃなく、生前の職業に応じた武器を用いて襲いかかってきます。
元美容師は大型ハサミを振るい、元占い師(?)は剣を振るい、何だったのかわからないけど斧をブンブン振り回す奴がいたり。
けれど動きがゾンビらしく緩慢で、慌てふためく男たちとの対比がコメディ要素として秀逸であります。
だから、例えば指を切り落とされたり、斧で足を斬られたりしても、(いい意味で)微笑ましく眺めてしまいます。
ゾンビおばさんの作る指ケーキ(手前)
しかし、この状況が軍の実験によるものだとどうでもいい説明を挟んだ後、ゾンビ女たちが第2段階へと進化。動きも俊敏になり、「考えて」行動できるようになるゾンビ女たち。ここで、それまでの呑気な空気感が一変します。
特に重要なのは、ここで初めて主人公たちに「死」が訪れること。
そう、やはりバカバカしくてもホラー作品なんだと気づかされるわけです。この展開の妙はなかなかよく練られているのではないかと思います。
随所に本気の「怖い」要素を挟みつつも、最後までバカバカしい演出を保ち続けるんですけど。
いかにもなドタバタ・オチ系のラストも素敵でした。