本日の1枚 TEI TOWA

 TEI TOWA / SUNNY (CD)

SUNNY

SUNNY

 
 2年振り、6枚目となるアルバム。前々作「FLASH」から続く3部作のラストに当たるらしい。タイトルどおりにサニーな、明るくハッピーなアルバムであります。
 はっきり言って、目新しさは全くない。しかし、常に先端を切り貼りしていたイメージのあるテイであるが、ついに「戻ってきた」て感じなのだ。
 あぁ、テイ・トウワだぁ、て感じのアルバムなのだ。
 それは決して懐古主義的な意味あいのものではないし、細部まで凝っているにも関わらずあくまでもリラクシンに聴こえるアレンジはさすがに素晴らしい。
 
 まず冒頭の『Alpha』。ゴーゴー風のエレクトロ・ポップでありますが、ただもう明るいアレンジが好い。歌声が入るとプリンスっぽいとも思ったり。
 続く『Marvelous』がアルバム中で一番のお気に入り。マンボ風なイントロからイージーにラウンジ・ポップな雰囲気ですが、浮遊感のある電子音の響きもキュートなエレクトロ・ポップであります。
 リズムの微妙な変容、リズムのタメ方はいかにもテイ・トウワらしくていいなぁ。女性ヴォーカルも適度にキュートでいいし。
 
 あと、細野晴臣高橋幸宏の参加にも注目。
 ライトなエレクトロ・ファンクの『Cloud』を初めて聴いたとき、リズムの硬質さから何となく幸宏参加作品かと思ったら、細野さんが参加していました(笑)。
 全体的に硬質であるが、時おり鳴り響く柔らかな電子音が素敵。
 で、幸宏のは『The Burning Plain』。なるほど、こりゃモロに幸宏だ。歌声もいいなぁ、やっぱり。
 
 レゲエなインストの『Melancholic Sunshine』、羽鳥美保の歌声もリズムもシンセもファンキー&キュートに跳ねる『Teenage Mutants』、
 イージーなブレイク・ビーツの『Exterior』、昔のMORRとかを思い出すプヨプヨしたエレクトロ・ポップの『Ruffles』、
 ストレンジさと緩さのバランスが絶妙なラウンジ・ポップの『Sunny Side of The Moon』(小山田&砂原との共作)とか、繰り返しますがテイ・トウワらしさがとても好い曲ばかりなのでした。
 
 
 Marvelous with Yurico
 
 
 The Burning Plain with Yukihiro Takahashi & Kiko Mizuhara