本日の1本 痴漢ドワーフ

 貧乏な作家夫婦が引っ越してきた安アパート。しかし、アパートの屋根裏部屋では、小人に監禁された女性が売春を強要されていた、、、というストーリーです。
 
 1972年のデンマークアメリカ映画。とりあえずタイトルが最高ですよね。
 しかし、残念ながら内容は酷い。酷すぎる。それが故に逆に味わい深いと思えるのは錯覚か。
 
 小人が犬のおもちゃをエサに女性を誘拐するシーンからスタート。薄気味の悪い小人におもちゃで誘われて怪しげな建物についていく女性がどこにいるのか、なんとも無理のある設定であります。
 そう、小人がさらってきた女性を薬漬けにして売春をさせる宿がストーリーの肝となるのだ。
 というか、それだけなのだ。
 
 
 当然ながらエロなシーンが主軸となっています。一応、官能サスペンス風。
 小人が裸の女性を鞭で打ったり、いかにもアングラなエロ場面が続きます。
 というか、それだけなのだ。
 
 
 TSUTAYAではホラーのコーナーに置いてありましたが、ホラー要素は非常に少ない。
 てっきり残虐な殺害シーンがあったりするのかと思って借りましたが、そんな場面は全くありません。
 しかし、いかにも気味の悪い小人や顔にキズのある売春宿の女主人など、登場人物そのものがホラーしてると言えるかも。
 
 
 なぜか頻繁に珍妙なダンスを披露する女主人
 
 これでもかと小人を見世物小屋感覚で見せつける演出はきっと現在ではありえないでしょう。
 
 好事家以外にはあまりオススメできる要素のない作品ですが、しかし音楽は結構カッコいい。
 不気味さをサイケに盛り上げるセンスに溢れた楽曲はなかなかに素晴らしく、サントラがあったらぜひ購入したい気持ちにもなります。