本日の1枚 The Canterbury Music Festival

 The Canterbury Music Festival / Rain & Shine (CD)

Rain & Shine

Rain & Shine

 
 名前はカンタベリーでありますが、英国カンタベリーな音ではありません。60年代にニュー・ヨークで結成されたグループで、これは1968年にリリースされたアルバム。
 プロデュースはトーケンズで、なのでソフト・ロックなアルバムなのであります。サイケ寄りなサウンドですが、東海岸的なドリーミーさが素敵。いきなり冒頭の『First Spring Rain』で、どんよりしてるんだもの。
 ぼわーんとした『Why Does Everybody Run To Home』なんて、真夏の白昼夢という感じであります。
 
 うっとり甘いソフロな『Sunny Day』はクリス・モンテス風なアレンジであったり、ビート・ポップな『Super Duper Trooper』はGS歌謡テイストであったり、曲調は結構バラエティに富んでますが、どの曲にもぼんやり美しいコーラスが響き渡っております。
 モータウン風なリズムに引っ張られる元気系ソフロな『Angelina』、キュートな小品『Pamela』あたりが、ソフロ・ファンにはお勧め。『Pamela』はボートラでして、別名義「The Train」でリリースされたシングルとのこと。
 
 しかし、僕のお気に入りは、インストの2曲『Girl Of The Skys』と『The Son Of A Preacherman』。
 『Girl Of The Skys』は、ムード音楽的でありながらも微サイケな雰囲気が漂い、いかにも東海岸サイケ・ポップな浮遊感がたまりません。
 ダスティ・スプリングフィールド『The Son Of A Preacherman』は、シタールをフィーチャーしてジャズ・ファンク風にカヴァー。まどろみグルーヴィな逸品であります。
 
 
 Sunny Day