本日読んだ2冊

 「「ぐずぐず」の理由」

「ぐずぐず」の理由 (角川選書)

「ぐずぐず」の理由 (角川選書)

 「ぎりぎり」「ぐずぐず」などなどオノマトペ(擬態語)を、九鬼周造やメルロ・ポンティ、川田順造などの引用を交え、様々な視点から分析したもの。
 しかしながら、時おり駄洒落も挟みながらアレコレと語る様は、いっそのことエッセイとして楽しむべきかもしれない。
 語に対するフェティッシュな感性にグッときつつ、頭に浮かぶのはやくしまるえつこの歌声なのでありました。
 
 「なぎなた
なぎなた (倉知淳作品集)

なぎなた (倉知淳作品集)

 「こめぐら」はユーモア系、「なぎなた」はシリアス系と聞いてて読むのを躊躇ってたが、なんだ、こっちも文体はシニカルですがユーモラスでありました。
 最後の一文でズバッと謎が解き明かされる手法はお見事。