本日の1本 レア・エクスポーツ 〜囚われのサンタクロース〜レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース [DVD]出版社/メーカー: トップ・マーシャル発売日: 2011/11/11メディア: DVD クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見る

 フィンランドの山奥で謎の集団が発掘調査を行っていた。付近の村にすむ少年ピエタリは、彼らの目的がサンタクロースであること、そしてサンタの正体が子供を虐殺する悪魔的な何かであることを知る。ある日、村のトナカイ全頭が殺害される事件が起こり、、、というストーリーです。
 
 まずはサンタの正体を得体の知れないものに貶める奇想が素晴らしいですね。
 当然ながらストーリー展開はホラー仕立てで、子供に押し寄せる恐怖はなかなか見事。(ほぼ前半だけですが)雪景色のせいか、ピリピリした寒い空気が緊張感を高めるのです。
 
 サンタ(見た目はただの浮浪者の爺さん)を捕獲したと思ったら、実はサンタを補助する「妖精」であることが発覚。
 
 そして大量の妖精(見た目はただの浮浪者の爺さん)が村を襲うのだ。
 
 
 サンタが世界中で同時に現れ得るのはその妖精たちで説明できる、とかそんな小ネタを挟みつつも、いよいよピエタリと父親たちはサンタ本陣にたどり着く。
 氷に閉じこめられてるサンタをヒーターを並べて救出しようとする妖精たち。なんか間が抜けてていいぞ。
 ピエタリの機転で妖精たちを一網打尽にできかけたところで、いよいよサンタが復活。
 と思ったら、父親がダイナマイトでサンタを爆破。って、サンタ、姿すら見せずに爆死したよ。おいおい・・・。
 サンタは良い子と悪い子を選別して悪い子に拷問を加えるという前振りは、いっさい活かされずに終わってしまったよ。
 
 しかし、本当のラストはこの後。なんと村人たちは捕まえた妖精たちを・・・。
 ここでやっと、「レア・エクスポーツ」というタイトルの意味がわかるのです。そしてここでやっと、この作品がファンタジー・コメディであることがわかるのです。このオチはなかなかに素敵です。