本日の1枚 初音ミク sings ニューウェイヴ

 初音ミク sings ニューウェイヴ (CD)

初音ミクsingsニューウェイヴ

初音ミクsingsニューウェイヴ

  
 タイトルどおりのアルバムです。(日本の)ニュー・ウェイヴ名曲をボカロでカヴァー。
 プロデュースはサエキけんぞう氏で、うどんゲルゲとかよく名を見かけるボカロPたちが参加しています。
 まぁしかし、初音ミクがどうとかよりも、まずは選曲の素晴らしさに感心しました。そして、その曲に合致するようにミクたちを使役するセンスも好し。
 
 で、さてさて、まずもうこの盤では『Aunt Sally』のカヴァーに参りました。だってだって、初音ミクでアーントサリーなんですよ。
 原曲とはまるで違うアレンジではありますが、PHEWの「投げやり」感から発するパンキッシュさが表現できていると思う。
 なんか凄いわぁ、だってだってミクが投げやりなんだもの。
 
 一般的に言えば、このアルバムの目玉はやはり『ジェニーはご機嫌ななめ』でしょう。イリア本人とミクとがデュエット!
 ピコピコな音が好いなぁ。けどしかし、むしろイリアのほうがボカロの魅力を備えているように思えたりした。
 
 そして前述のとおり、ボカロを使役するセンスがまた好いんですね。
 例えば、プラスチックスの『COPY』やチャクラの『福の種』とか、ブツ切りにウェーヴするリズムとボカロの声が独特なグルーヴ感を発しています。
 こういうのは、ヒトの代わりではない、ボカロでしか出せない魅力だろうと。
 とりあえず、ボカロに対する偏った見方を改めさせられた気がしましたよ。