本日の1枚 Perfume
Perfume / JPN (CD)
- アーティスト: Perfume
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2011/11/30
- メディア: CD
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待望の新アルバムであります。全14曲中、9曲がシングルで既出なので、正直収録曲を見たときはちょっと失望していました。
しかしまぁ、聴いてビックリ。5曲の新曲も好いし、アルバム用にリミックスし直した既出曲も好いし、そしてアルバム全体の発する世界観も好いし。
内容の素晴らしさも然ることながら、何と言うか、こっち側に「帰ってきた」感を強く感じたのであります。
まず、タイトルそのままの『The Opening』。エレクトロ・シューゲイザー的な幕開けで、穏やかに耽美なシンセの音色に最初からグッと掴まれます。
そして、『レーザービーム』のアルバム・ミックス。CDプレイヤーが故障したのかと思う程、狂気のブツ切り10割増しという感じで、こりゃやり過ぎですがカッコ良い。その勢いのままで、『GLITTER』のアルバム・ミックス。同様に狂ったアレンジではありますが、ガラージュ的な心地良さもアップしております。
で、新曲。『MY COLOR』は、じんわりブリブリな音アレンジと平坦だが美しいメロディが、なんとなく初期作品を彷彿とさせます。派手さはありませんが、アルバムでは一番お気に入りなのです。
『時の針』は、マーチなリズムにちょいとトイ・ポップ風のアレンジもキュートで、ほぼエフェクトのかかってない3人の歌声もキュート。特に、冒頭のかしゆかの声が可愛いすぎる。
『心のスポーツ』は、アーバン・メロウな感触のアレンジと、サビでふっと浮き上がるメロディが素敵。続く『Have a Stroll』は、そのメロウな感触を残しつつも疾走感が突き抜けます。前半のハウスな疾走感ではなく、歌謡ポップな範疇の疾走感で。
そして、ラストは今年最もお気に入りの『スパイス』。この曲のせいで、アルバム全体がプログレ的であったかのような錯覚が起きました。
やっぱ、パフュームはいいわ。